花の名前

雨の中の仕入れでした。
市場は『トレードフェア』なるものが開催
されていて、京都生花市場で取り扱う
生産者・生産地の花材がずらり勢揃い。

中卸さんに「見てきたら？」と薦められ
覗きにいってきたのだけれど、去年ほ
ど目新しい品種は無かったように思う。
メインの品種だけでもすごい数で、場
内を1 Fから2Fまで、ぐるりと廻るだけ
で結構疲れました。

しかし「セレブ」と名の付く品種の何と
多いことか。その中で笑えたのが、
「ハナセレブ」というアルストロメリア。
ティッシュの箱しか思い浮かばない・・・

素敵な名前だなと思ったのは、同じ
アルストロメリアで「月宿る」というもの。
詩的ですねー。あと佐伯バラ園のバラ
「ママン」というのもこれからの季節、
いいんじゃないのと思う名前でした。
花も中々良かったです、コレ。

花の名前って聞いただけで、どこの
生産者さんのものかがすぐに分かる
ものや、シリーズモノなんかも色や形
がイメージしやすくて覚えておくと便利
なことも多いのですが、一部屋一杯に
並ぶバラのバケツを見た瞬間、ワタシ
「もう覚えるの辞めよう」と思いました。

多すぎるわ！
そんな事を愚痴ってると、中卸さんが
「覚えんでもよろしーて。もうサイクル
早くてすぐに無くなってしまう品種が
多いんやから」って。それもかなり悲
しいけど確かにそうなんですよねー。

「商品」としての花。
それも真実ですが、生け込みの余りや水揚げのときに折れた
花なんかをこうやって小さな花器に活けて、毎日水を替えたり
花を組み替えてみたりしていると、やはり花は生命だと思う。

大切に大切に、扱いたいです。

しかし、「ジェシーリタ」とか「チャンバーレイニアナム」とか
皆さん覚えられます？花の名前はシンプルに願いたい。
そこいくと「ハナセレブ」は凄いのかも。

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