Impression
ご注文を受けてから、用途やイメージに合わせてお花を仕入れてお届けする、『完全予約制』のフラワースタジオです。 Impression ホームページ 公式LINE ![]() 〒520-2144 滋賀県大津市大萱 1-13-13 深田ビル3F TEL/FAX 077-543-3683 MOBILE 090-8482-2180 info@impression-f.com OPEN 10:30-19:30 LESSON 10:30-21:30 CLOSED 毎月曜・第1・3火曜日 ブログパーツ
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2013年 04月 24日
![]() 「一瞬を永遠に変える Henri Cartier-Bresson アンリ・カルティエ=ブレッソン展」 観光客が多く集まる八坂神社近くの四条通りに面した隠れ家的建物 「京都現代美術館」で5月26日まで開催されています。 画像はまさに一瞬を捉えた写真:サンラザール駅, パリ 1932 ![]() 彼は小型カメラ「ライカ」とともに、世界中の紛争地域を飛び回り 歴史的瞬間やその土地に生きる人々を撮ってきました。 キャパを始め、マグナムの写真家たちの撮った画にはとても 強く惹きつけられます。静かなモノクロの画面から訴えかけて くるものには明確なメッセージは無いのですが、だからこそです。 ![]() 「見ることは目の楽しみであり、思考概念を休ませることである。」 ブッソンの言葉です。彼は「決定的瞬間」という言葉の生みの親。 カメラを持って街中をブラブラとするいわゆる「スナップショット」 スタイルだった彼のこと、特ダネ的瞬間を探して歩いていた訳で はなさそうです。 とにかく構図が美しい! おそらく「これだ!」という瞬間が来るまで、カメラ片手にずっと 「その瞬間」を待ち続けていたのではないかと思われます。 「私に関するかぎり、写真を撮るということは視覚的な表現から離れずに それを理解する為の方法なのだ。自分自身の叫びでもあり、解放でも あって、オリジナリティーを主張するものではない。生き方なんだ。」 「思考は撮影の前後に行われるべきもので、撮影中ではない。 成功するか否かはその人の一般教養にかかっている。その人の価値観、 明晰な頭脳、活気。もっとも恐るべきは人工的に不自然なものである、 それは生命と相対するものだ。」 など写真家だけでなく表現者全てに通ずる言葉を数多く残しています。 ![]() モダンで静謐な印象のこの建物は、賑やかな四条通りの中では異質。 歩道から少しだけ奥まっているので、誰かと話をしていると見過ごして しまいそうではあるのですが、魯山人の器のポスターが掲示してあった ためかろうじて目を留めたことがあるのです。その時は威圧感を感じて 中に入ることはなかったのですが、今回訪れて静かな衝撃を受けました。 建物自体はコンパクト。でもどの小部屋も照明も展示方法も素晴らしい。 作品に向かい合うと自然と己と向き合うような感覚に囚われます。 ![]() 坪庭が現れます。楓の木が天井に開けられた円から外に伸びて風に そよいでいる様子が見てとれます。 無機質な空間に突然生命を感じる瞬間。 隠された小さな礼拝堂のような展示室を見た後、ガラスに沿って 歩いていくと坪庭越しに見えていた茶室が目の前に現れます。 茶室までの数メートルを歩いてみて、なるほど坪庭の表情と借景が 変わるのを楽しめるようになっているのかと感心しつつ茶室の前に 立つと突然葉の擦れあう音が耳に飛び込んできて思わず振り返る。 すると目の前に坪庭に植えられていた楓の木が風に揺れている。 天井の円窓からは青空がのぞいている。 一瞬何が起こったのか分からなかったのだけど、葉擦れの音に 促されるように一歩前に進むと・・・ あっ、ガラスがない。 五感で感じる 初めて視覚以外の感覚器の存在を意識した瞬間。 茶室の前に立つように設計された動線。 背後からの音で振り返るように考えられているとしか思えない。 わー、やられたなー。 私の後にエレベーターを降りてきた男性。 同じく茶室の前でびくっと音に反応。振り返り口を半開きにしたまま 呆然とした表情で楓の木と円窓を眺める様子に思わず半笑い。 そのあとに訪れた女性は、何度もガラスが無いのを確かめるように 手で空間を掻いていました。 そのあと訪れた親子連れ、もちろんガラスが無いのには気づいたの ですが、残念ながらお喋りしながら歩いていたので葉擦れの音で 気づくという福音を授けられずに出て行かれました。勿体無い(笑) 何とも立ち去りがたく、その場にあったソファに身を沈めながら、 時間の経過とともに姿を変えていく円窓と楓の影を眺めてました。 そウしている間に突然、私の中のスイッチが切り替わりました。 どう替わったのか。それが上手く説明できません。 でも確実に替わったことだけは分かる。 この瞬間がある意味私の新たなepoch-makingだったようです。 しかしこの美術館の設計者は誰なんだろう。 出来ることなら、この場所で花の作品展をしてみたいものです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「5月の 1 Day Lesson」のごあんない・・・ 母の日のギフトアレンジ 開催日9日も追加しました 花屋さんが教える「花あしらい」講座のごあんない・・・ 花屋さんで花を買うコツ、ご自宅の花を楽しむ 秘訣をお教えします。花の初心者さん歓迎です。 「花の頒布会」 随時受付中 ・・・ 1回¥2100で自宅用のお花を定期的にご用意します。
by impression-f
| 2013-04-24 21:12
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