夏の庭づくり

　　　　　一夜明け、当選者に渡される花束をどうしても見てしまう私です。
　　　　　「いくらかなぁ・・・」
　　　　　「デルフィが折れてるなぁ・・・」
　　　　　「ボリューム重視だからああなるのか、元々ああいう花束を作ってるのか」

　　　　　などなど。
　　　　　非難じゃないですよ。ああいう場所にふさわしい花ってなんだろうと
　　　　　考えてみちゃったりしてるだけです。まあウチには関係ない事だけど。　　　　　さてお客様のお庭の続きです。

　　　　　この家が建った当初に植えたセンテッドゼラニウム。
　　　　　生育旺盛で切っても切ってもすごいスピードで成長してくる。
　　　　　道行く人が褒めてくれる株へと成長してくれたのは嬉しいが、
　　　　　この株のため消えていったり成長が悪い植物もあるのです。

　　　　　とりあえずこれ以上高さが出ないようにトップを剪定。
　　　　　次いで下の植物に日が当たるように徹底的に透かします。
　　　　　これから蒸し暑い日が続くので、風を通すのは大事なこと。
　　　　　ただ強い直射日光が苦手な植物の上には、適度に影が
　　　　　出来るように調整します。
　　　　　株が古くなった後方の白妙菊を抜き、地面を覆いつくすほどに成長した
　　　　　蛇イチゴを間引き全体的にスッキリとさせて、
　　　　　色鮮やかな葉鶏頭を植え込みました。

　　　　　あともう2株ほど花の咲く株を植える予定です。
　　　　　お盆前には秋を見越して秋咲きの株も植えなければ
　　　　　なりませんが、決して広くはないスペース。
　　　　　思い切った整理が必要になるかもしれません。　　　　　ユリも花を終え結実しないように切りましたが、来年もまた立派な
　　　　　花を咲かせるために球根を太らす必要があるため残して
　　　　　おきます。見場は悪いけど仕方ないと割り切ります。

　　　　　暑い中での作業なので1時間を目処にしています。
　　　　　その場では足元部分ばかりに目が行ってましたが、
　　　　　後方のローズマリーもえらく成長しすぎでバランスが悪い。
　　　　　切らないと。
　　　　　少しボリュームダウンした花壇。
　　　　　隠れていたミスカンサスやヤブコウジなどもしっかりと顔を出し
　　　　　いいアクセントになっています。夏って本当に植物に勢いがある
　　　　　ので、やりすぎかなと思うくらい抜いたり切ったりしても大丈夫。

　　　　　反面放っておくとえらいくとになるということ。
　　　　　涼しいところで冷静に考えられるようにこうやって写真を撮って
　　　　　帰ってきてから庭をどのようにしていくか、次の作業に段取りなど
　　　　　計画するようにしています。

　　　　　個人的には夏の庭はグリーンだけでいいじゃない？って感じですが
　　　　　そうは言っていられない。元気色にするか涼しげにするか・・・・
　　　　　涼しげと言っても「熱帯」と化した日本の夏に合う植物選びは難しいですが。

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「7月の 1 Day Lesson」のごあんない・・・ 季節を束ねる：夏の花束

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