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ご注文を受けてから、用途やイメージに合わせてお花を仕入れてお届けする、『完全予約制』のフラワースタジオです。 Impression ホームページ 公式LINE ![]() 〒520-2144 滋賀県大津市大萱 1-13-13 深田ビル3F TEL/FAX 077-543-3683 MOBILE 090-8482-2180 info@impression-f.com OPEN 10:30-19:30 LESSON 10:30-21:30 CLOSED 毎月曜・第1・3火曜日 ブログパーツ
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2013年 08月 27日
![]() 同じようなパープルのバラと言うと「リトルシルバー」ですが、 このシランスはカップ咲きのバラで保ちもよいとの話。 秋バラのシーズンにはまだ早いですが、ブラックベリーと 合わせると途端に秋の雰囲気。合わせる花器も土のものを。 ガラスの花器もそろそろお役御免ですね。 少し長くなった夜と、涼やかな風のおかげか 文庫本を何冊か引っ張り出して読み返しています。 上橋菜穂子の「守人シリーズ」 元々は児童ファンタジーとして出されたものですが、 緻密な世界観と骨太な設定、生きようともがいている登場人物。 数行で一気に引き込まれていくこの物語を何度読み返したことか。 ![]() 悪食なのですが、これは子供の頃からどういった本を読むといいか また逆にどういった本は読んではいけないなどといった事を親から 一度も言われたことがなかったからではないかと思うのです。 実家には母が持ってきたいわゆる文豪による文集から流行作家の 本までハードカバーがずらっと並んでいて、どの本を読もうと自由で 時々私が手にしている本を見ては「あんた、それ内容分かってるの?」 と聞かれるだけで、特に解説してくれるわけでもなく放置。 今思えば小学校低学年で芥川龍之介や森鴎外、続いて与謝野晶子 訳の源氏物語というのは、ちょっと難しすぎるような気もするのですが 私はその時自分が持ち合わせているもの全てで、その時の私なりに 読み砕き飲み干していったように思います。 ![]() あれの一番の問題は話し合いを経ることなく閲覧制限に決まったと いうことだと思っているのですが、本来どんな書籍であっても自由に 選択・閲覧する権利があるはずだと考えています。それが子供でも。 残酷な描写が「トラウマになる」というのが理由の一つになってますが (私は安易にトラウマという言葉を使う風潮にも抵抗があるのですが) それもどうなんだろうかと思ってます。もちろん虐待や犯罪など極端な 心的外傷は問題ですが、心に傷を負うことはそれほど悪いことなのか。 「本を読んで怖くてたまらない」といった記憶で私が覚えている 一番古いものは芥川龍之介の「地獄変」です。 火を付けられ暴れ狂う牛と牛車の中の女。 焼かれていく女と炎の中に翻るあでやかな十二単の様子が生々しく そのページを開いたまま動けなかったことを今でも覚えています。 その夜は何度もそのイメージが脳裏を掠めて寝付けずにいたの ですが、何度も思い返すうちに恐怖の対象は女の親である絵師で あったり、残酷なことを仕組んだ大殿へと変化していきます。 しかし私は親に「怖かった」と素直に話せなかったのです。 その時は自分でも理由が分からなかったのですが、今考えると 私はあの場面を読んで、描写の恐ろしさに慄きつつも一方で 燃え盛る炎と色とりどりの衣が炎に煽られて散っていく様を 美しいと思ってしまったからではないかと思うのです。 じゃあ私がそういう猟奇的なものを好む人間になったかというと そんなわけは無くて、でもああいった物語を読むことで私の世界は 広がり、物事の結果のそこへ至る過程というものに強い興味を 持つきっかけになっていったと思います。 生きていれば傷つくことは一杯あって、それは年や性別に関係なく 時間と共に薄れていくような浅いものもあれば、しっかりと深く刻み 付けられる傷もあって、でもそういった傷で形作られたものがその人 の心の形だと思っています。例えそれが歪であっても。 己の魂の形は人とは違う、そのことをきちんと自覚することが 他人を尊重するために必要となる根幹だと思っています。 人には傷つくことを選ぶ権利もあると思うんだけど。 それを選ぶのは自分自身であり、幼い頃は親の役目だろう。 そんなことを思った閲覧制限の話でした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「敬老の日ギフト」 ご予約受付中 ・・・ 9月16日は「敬老の日」 アレンジ&花束&リースバスケットをご用意しています。 ご注文はお届の3日前までに。 「9月の 1 Day Lesson」のごあんない・・・秋のパラレルスタイル 「花の頒布会」 随時受付中 ・・・ 1回¥2100で自宅用のお花を定期的にご用意します。
by impression-f
| 2013-08-27 19:52
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