線を生かす

　　　　　先週の「正教授」レッスンでの作品。

　　　　　「線」を生かしたデザインを作ってもらうのがテーマ。
　　　　　直線や幾何学的な形の表現でなく、一見規則性のないように
　　　　　思われる自然発生的な線やアシメントリーの美というものを
　　　　　好む日本人は多いのではないでしょうか？

　　　　　「線」が描く美しさ、「動と静」など、言葉で説明するのが
　　　　　とても難しいものですが、潜在的に日本人にはこういったものの
　　　　　美しさを感じるセンサーみたいなものがあるように思います。　　　　　線を縦で考えてもらったバージョン。

　　　　　モンステラの葉の位置と給水フォームのセッティングに
　　　　　難ありですが、最初から完璧を求める訳ではないので、
　　　　　これからも１本の枝、蔓、一輪の花そのものが持つ美しさ、
　　　　　その美しさを最大限に生かすための表現方法を学んで
　　　　　いくことになります。

　　　　　「難しい～」

　　　　　生徒さんたちの口から出る言葉。
　　　　　ある意味「命のやりとり」でもあるので、そこは「花」と言っても真剣、
　　　　　神経を削る作業でもあり、己の美意識を試されることでもあり
　　　　　そりゃ難しいに決まってる。

　　　　　私自身、「難しい～」となってる時は、いつもそう言い聞かせて
　　　　　取り組むことにしています。

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