ワイヤリング

　　　　　ありがたいことに今日日中は気温も上がらず
　　　　　薄日が差す空模様で。何とかお天気持ちました。

　　　　　昨日準備した花も全て問題なく、余裕で搬入を済ませました。
　　　　　今日も明日の準備に取り掛かっておりますが、
　　　　　昼間はかどったので、あとはワイヤリング作業のみ。　　　　　ヘッドドレス用の花のテーピングは、
　　　　　明日搬入する直前に巻き上げます。
　　　　　花にぎりぎりまで水を吸わせておくため。

　　　　　こちらは昨日の作業の模様です。
　　　　　まずは茎を短く切ってから最低2時間は吸水させます。
　　　　　短く切って浸けると、花びらの先端まで
　　　　　ピンと水が上がっているのが分かります。　　　　　今日の和装用のヘッドドレスは大輪ダリア。
　　　　　紅白の豪華なダリアは「祝歌」
　　　　　ブライダルに相応しい名前です。

　　　　　ダリアは花弁に傷がつきやすく、花も重たいので
　　　　　このように金網の目に茎を通し、
　　　　　花が傷まないように吸水させます。　

　　　　　まるでバーベキューみたいですが、これ結構便利。
　　　　　ワイヤリングだけでなく、花の首が曲がってる時なんか
　　　　　こうして水揚げすると、花が真上向いた状態で水が上がります。
　　　　　花の種類にあわせたワイヤリングをしてから、
　　　　　保水用のペーパーを巻き吸水。

　　　　　その後フローラテープでテーピングします。
　　　　　コサージュやブトニアの場合は、グリーンやリボンに
　　　　　合わせたカラーのテープを使いますが、ヘッド用の場合
　　　　　髪の色に合わせて、黒かブラウンのテープを使います。　　　　　ペーパーもテープもしっかりと巻かないと緩んできます。

　　　　　美容師さんが作業しやすいように、出来るだけ細くスムースに。
　　　　　十分な長さと、ワイヤーが太すぎたり細すぎたりしないように
　　　　　注意して作ります。ダメだと思ったら躊躇せずやり直す。

　　　　　昔婚礼担当美容師さんたちが、あまりに酷いワイヤリングの
　　　　　ヘッドパーツを前に、「これ、どこが作ったン～!!!」などと
　　　　　ぼろくそ文句言ってたと、貸し衣装屋さんに聞いてから、
　　　　　私は決してそう言われるまい！と思い、ことさら気を使ってます。

　　　　　こういう丁寧な仕事をするからこそ、ヘッドパーツは少量でも
　　　　　フローリストはそれなりのお値段を頂いているのです。

　　　　　ライセンスコースの生徒さんには、必ずワイヤリングのレッスンが
　　　　　ありますが、最初のうちは丁寧にやったつもりでもすぐに解けたり、
　　　　　曲げにくかったり、花がすでに弱っていたりと目も当てられない
　　　　　状態なんですが、これもまた練習あるのみです。

　　　　　あとはやっぱり、緊張感かなぁ・・・
　　　　　さて、休憩終り。作業に戻ります。

　　　　　明日は朝のうちに雨が上がるとよいなー。

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