トップシーズン

週末のブライダルブーケの花を仕入れるため
久しぶりに名古屋の市場へ出かけました。

2時起きで、名古屋には4時過ぎには着いたのだけど
すでに搬入も終盤、花のダンボールやバケツがあちこちにあふれんばかり。足の踏み場もないところを、かき分けながら目当てのバラを探します。
まだ暗いので、暗い照明の下探すんですが、蛍光灯や電球色のため本来の花の色がわかりにくい。
だから品種名が頼り。
状態のいいものをいち早く手に入れるのにみんな必死です。
今日は赤ん坊を背中に背負って仕入れに来ている、若いデザイナーらしき女性もいました。えらいなぁ・・・

バラは今が一番種類も豊富。そのうえ、とても安く手に入れることができます。
そう、春はバラのトップシーズンなのです。
今の時期、式を挙げる花嫁は幸せです。
これがあと2週間もすると、母の日需要で恐ろしい値段に・・・
さて、ブーケ用のバラですが結果はすこぶる満足です。一番上は「キャラメルアンティーク」。
名前も魅力的ですが、シャーベットオレンジの花が咲くと直径10㎝以上にもなる、超巨大輪です。光を通すような透明感ある花弁がきれいなバラ。

次がミルバ。
オレンジとイエローが複雑に混ざり合い、燃え立つような色あいが美しい花です。花自体が光を放っているよう。この花は花弁が厚く、レザーのような質感。花姿が崩れにくいのがありがたい。
その下のゴールデンイエローのイングリッシュローズは「ジャンヌ・ダルク」
聖女の名前を持つこのバラ、中心部分は花弁がねじれたロゼット咲きになっています。名前の持ち主に似て、清楚で素朴な少女のようなバラ。
他にもスプレーバラやユーカリ、ミスカンサスが入り、
豪華なキャスケードブーケになる予定です。

どんどん品種が増え、楽しいけれど覚えるのが大変。
話題の「ラ・カンパネラ」というバラも、安定して市場に流通するようになったみたいで、ぜひ一度使ってみたい。豪華なフリルやトレーンのドレスの花嫁に似合うでしょうね。