ＪＦＴＤ グランドチャンピオン

さて、それではグランドチャンピオン
大会のことを書きましょうか。

最初に花関係の仕事している人で
ないと、よく分からないと思うので、
ちょっと説明を。

ご紹介するグランドチャンピオン大会
及び、毎年行なわれるジャパンカップ
は、ＪＦＴＤによって行なわれる花の
競技大会なのです。

ＪＦＴＤというのは、いわゆる
「花キューピッド」を行なっている団体。
そのため、参加資格はＪＦＴＤ加盟店の
フローリストということになります。
各地方ブロックでの予選の代表が
１年に１回行なわれる全国大会、
「ジャパンカップ」でその技量を競います。
そして、その競技会での成績がポイントに
なり、４ないし５年間の合計ポイントの
上位１０名による競技会が、今回の
「グランドチャンピオン」です。

ここで優勝すると、４年に１回行なわれる
「ワールドカップ」に日本代表として、各国
の代表と競い合う資格が得られます。
次は２０１０年、場所は「上海」です。

私が会場についたときには、すでに
第３競技が行なわれていました。
第１・２競技は、クローズドと呼ばれ
各参加者は、前もってデザインを考え、
資材・花材を持ち込んで、観客のいない
場所で制限時間内にアレンジメントと
ブライダルブーケを制作します。
第３競技からはオープン。お客さんの
入ったステージで行なわれます。
テーマ、花材・資材は開始まで
わからないサプライズ競技です。

今回の第３競技は花束でした。

花材はクワズイモ、2.5mのドウダン
カラー、赤と白のSTバラ、パープルの
STカーネ2種、アンスやアナベルなど。
サンキライや利休草はかなり長いものが
用意されていました。制限時間は40分。

メインにドウダンを使うか、クワズイモか。
カラーは曲げるか直で使うかなど、
観ているこちらも、自分だったら・・・
などと考えながらの観戦です。

第4競技はブライダルディスプレイ。
テーマは「美装」　制限時間は1時間。

一斉に什器の黒いボックスを、積んだり
並べたりとすることからスタート。
花束と違い、かなり時間一杯なので
動きが早い。大型作品なので、什器・
花材の固定にも苦労してました。

でもさすがグラチャン。最後はみんな
自分のエリアの掃除までして終了。

結果発表の前に、第2競技のブライダル
ブーケをモデルが持ってのブーケショー。
それぞれの競技者に、ブーケの製作意図
や苦労話、第3・4競技での感想などの
インタビューがありました。

競技者の中には、持ってきた花材が
痛んでしまい急遽大阪中の花屋さんを
走り回ったり、他の参加者から融通して
もらったりと、聞くだけで気の毒な話も
ありました。ホント一人ではできません。

今回お盆明けの開催で、花材の調達は
難しかったと思います。遠方の人は
花材の輸送にも苦労が合ったことと・・・
まあ、そこも含めての競技会なわけで。ワールドカップとなると、さらに大変だしねー。

優勝者は、静岡県浜松市の「花工房　ACT」中山 佳巳さん。
まあ予想通りのような感じもしますが、私もこの人の作品が1番好きでした。
第1競技のオブジェもブライダルブーケも本当に素晴らしいものでした。

各競技者の作品の写真も一杯撮ってきたのですけど、まあここではねぇ。
月刊「フローリスト」で、きれいな写真が載るでしょうし、それをご覧あれ。
あと、こちらでもジャパンカップとグラチャンの作品と舞台裏写真が
アップされてますのでどうぞ。
うちの生徒さんで見たい人は、スタジオに来たときに言って下さいな。

今回大阪ということで、急遽見に行きましたがやはり面白かった。
ステージで作り上げる姿を見ながら、「私も作りてぇ～」と思いましたよ。
競技のために集められた、最高の花材見てるだけでも興奮するし。

枝1振り、葉1枚をすばやくそして確実丁寧に見極める姿に刺激されました。
私ももっと勉強しなきゃ！そして真正面から花と向き合わなければ。
今回行けるかどうか分からなかったので、誰も誘わなかったのですが、
こんなに席も空いてるなら、生徒さんたちを連れてきてあげればよかったと後悔。
次回、このような機会があれば行きましょう。

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