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ご注文を受けてから、用途やイメージに合わせてお花を仕入れてお届けする、『完全予約制』のフラワースタジオです。 Impression ホームページ 公式LINE 〒520-2144 滋賀県大津市大萱 1-13-13 深田ビル3F TEL/FAX 077-543-3683 MOBILE 090-8482-2180 info@impression-f.com OPEN 10:30-19:30 LESSON 10:30-21:30 CLOSED 毎月曜・第1・3火曜日 ブログパーツ
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2008年 10月 13日
旅ものが終わり、やっとこさ花の
写真らしきものが出たと言うのに、 またまた花とは関係ないものを。 日曜日の昨日、瀬田の文化ゾーン内 滋賀県立近代美術館へ行ってきました。 今年2度目の「北斎」 前回は佐川美術館で行われた 富嶽三十六景など「富士」をテーマに したもの。今回は版画だけでなく、 肉筆画や版下絵、北斎漫画など 「HOKUSAI ワールド!」がテーマ。 そこで「大人のためのワークショップ」 なるものが開かれると言うので、先月 参加を申し込んでおいたのです。 午前午後10名ずつ、計20名の募集に 倍以上の希望者ということで、抽選と なりましたが、無事参加できるという ハガキが来ました。こんなことで運を 使うから、宝くじが当たらないのか? そして今回挑戦するのは、なんと 「凱風快晴」有名な赤富士です。 B6版の楮(こうぞ)を漉いた「生漉奉書」 木版画に適した紙だそうですが、特殊な もののため、専門店での取り寄せだそう。 お高いそうです。 刷毛なども摺り師の方が使用するもの。 色を載せる際には、天地を絶対間違え ないように!と言われました。 今回、絵の具はターナーの日本の色を 再現した水彩絵の具を使用。 木版画は「ぼかし」が必要なので、 水彩絵の具でないと駄目だそうです。 版木に絵の具を載せる特殊な筆も 竹の皮を裂いて作ったものだそうです。 これだと普通の筆より、絵の具の含みが いいそうで、確かにたっぷりと取れます。 そして「ばれん」。 コレも色々種類があるそうで、説明が ありました。プロの摺り師は、ばれんも 手作りだそうです。摺る内容に合わせて 使い分けるそうですが、こちらのばれん、 なんと10万!。プロの道具は高い。 当然ですが、小学校のときに図画で 使ったものとは、使い心地が全然違う。 竹の皮を取ると、中はこうなってます。 これまた竹の皮を細く裂き、より合わせた ものをぐるーっと巻いてるわけです。 この「より」の幅の違いで、摺りの微妙な 違いを出すらしい。 なんでも話は聞いてみないと分からない。 版木は彫り師さんが彫ってくれたもの。 本来浮世絵の版木は、山桜を使用する そうですが、今回はもちろん安いもので。 しかし当たり前だが、小学校の版画とは あまりにも違う。彫刻刀でこんなに細かく 彫れなかったもの。まあ、なんせ木目も なにも考えないで彫ってるから当然か。 今回はこの版木を4枚使用して摺ります。 版木に水を含ませ、糊と絵の具を一気に のせて刷毛で伸ばす。そして湿らせた 奉書を乗せて、ばれんで圧を均一にかけ ながら摺ります。 簡単に言いますけど、これが難しい。 水の量も、刷毛の動かし具合も、紙の 湿らし具合も、ひとつうまくいかないと きれいに色が出ません。 実際学芸員の人が、摺りの見本を しながら説明してくれるのですが、 思ったより難しいことをやるんや・・・と ちょっと緊張。でも楽しみでもある。 順番に主腺から摺り始めるのですが、 10人もいると、時間がかかるわけで、 私なんか9番目だったので、皆が 摺っている間に、葉書大のためし摺りで 散々練習して、後片付けまで終わった。 とにかく最初の方の人は、緊張するのと 版木がうまく水を含んでいないので、 時間がかかりました。その上、試し摺りを 何度も摺る人もいて、これは時間内に 終わらんのじゃ・・・と。アレンジの講習会 なんかを私もするので分かるけど、 こういう時でも、自分のペースを絶対 崩さない人がいるのですよ(笑) 周りはそわそわ・イライラ。でも全く 気にしない。ある意味素晴らしい。 けど、学芸員さん昼ごはん抜きか と、ちょっと同情。 さて、実際の摺りですが、まずは主線。 富士の峰と、絵のタイトルの部分が 大変細く先生な為、絵の具の量と摺りの 力のかけ具合が難しかったですが、 これがうまくいった!いいスタートです。 次は本当は富士の山を摺るのですが、 なんせ混んでいるので、順番変更。 空を先に。これまた面が広いため、 刷毛の動かし方で細かい筋が出たり、 雲の中に絵の具がたまったりしてしまう。 少し薄かったような気もするけど まあ、これもクリア。 続いても空。 富士と空との境界部分に「新橋」という 薄青を乗せ、天井部分に「藍」で 「一文字」と言われる部分を天ぼかしで 二度摺り。新橋部分はうまく行った。 一文字はもう少しはっきりと色が乗ると 言うことなしだったけど・・・ そして最終になりましたが、富士山を。 まず「朱」で中腹部分まで色を乗せる。 そして「黒」で山頂付近を。ぼかしも 大事ですが、それぞれの色も混ざり 過ぎないことが肝心かと。 そして裾の水色部分を入れて終了! どうです?なかなかいい出来だと 褒められました。最後の方は試し 摺りもなしで、ぶっつけ本番でしたし。 しかし、版画がこんなに面白いものだとは。まずは彫るのが苦手なんだよなー。 「赤富士」は金運が上がるらしいので、どこに飾ろうか。 とはいえ、こんなに遊んでばかりでいいでしょうか。 去年の今頃は、クリスマスの準備やリースをせっせと作っていたみたいなんですが・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ フラワーデザイン 生徒募集中 ・・・ 体験レッスン随時受け付けています。¥3000(材料代のみ)要予約
by impression-f
| 2008-10-13 08:04
| その他
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Comments(2)
♪からたちーからたちー、からたぁ~ちぃ~のぉ~はぁな~by島倉千代子
いい歌だよね・・・。(なぜ知ってる?昭和の歌大好きだから。) 旅行のところのブログでコメントしようかと思ったけれど、この版画もすごかったのでこっちで。 私、宮島も岩国もまだ行った事ありません。岡山から日本海へ抜けてしまいました・・・。 海外もいいけれどやっぱり日本の隅々を回ってみたいです。 まずは地元からっていうのもあるしね、秋は一気に気持ちを芸術に向かわせるよね。 日曜日、NHK教育の壇ふみの番組で「桜井浜江」って云う女流画家の絵にもの凄く惹かれました。愛知の一宮の美術館で作品展をやってるみたいで・・・。 夕方5時に松本着なら母ちゃんの世話をさぼれずに済みそうなので何とか行ける様画策中。 やれる範囲、いける範囲で楽しもうと。 ではまたね。
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impression-f at 2008-10-14 11:40
名古屋に観に行きたい展覧会とは、それでしたか。
まあ、なんか涼しくなって一気に遊び歩いている私ですが、 自分の中だけで、色々膨らませるのには限界がやっぱある。 違う土地を旅したり、絵を見たり、普段と違う作業したりを通して 思ったのは、やっぱ楽しくないとダメだということ。自分がね。 作るのも、売るのも楽しんでやらないと。 ちょっとここんとこストイック(禁欲的)過ぎたよ。いい事は自分で見つけないと。 無理しすぎは自分も回りもいいこと無いです。 なんとかぜひ名古屋、楽しんできてください。
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