Impression
ご注文を受けてから、用途やイメージに合わせてお花を仕入れてお届けする、『完全予約制』のフラワースタジオです。 Impression ホームページ 公式LINE ![]() 〒520-2144 滋賀県大津市大萱 1-13-13 深田ビル3F TEL/FAX 077-543-3683 MOBILE 090-8482-2180 info@impression-f.com OPEN 10:30-19:30 LESSON 10:30-21:30 CLOSED 毎月曜・第1・3火曜日 ブログパーツ
カテゴリ
検索
以前の記事
記事ランキング
画像一覧
ブログジャンル
ファン
|
2008年 11月 21日
![]() 美術館。『MIHO ミュージアム』 滋賀県に住んでいても、 知らない人が多い美術館です。 私も何で知ったか忘れたけれど、 山の中にあって、ちょっと特殊な 感じのするところだと、行った人から 聞いていました。 行ってみたいと思ったのは、 2006年にMIHOミュージアムで 開かれた企画展「青山二郎の眼」 という展覧会の案内が、長浜の カフェレストラン「季の雲」さんの メールマガジンで届いたから。 地図を見ると、なんちゅう山奥・・・ ![]() 生徒さんからいった話を聞いて、 やっぱり近いうちに行ってみようと決意。 今回の企画展「大和し美し」は ノーベル賞作家、文豪川端康成と 日本画の大家、安田靫彦との交流を 中心にそれぞれのコレクションや 良寛和尚の書などが展示されています。 「大和し美し」は古事記の中で 倭建命-やまとたけるのみこと-が 詠んだとされる有名な歌から引用 「やまとはくにのまはろばたたなづく 青がき山ごもれる大和しうるわし」 美しい風景を見ると、口をついて出てくる この歌、倭健も同じような感慨を持って ![]() さて美術館の方ですが、思ったほど 遠くなかった。道は狭いですけど 雰囲気がいいので気になりません。 ここは宗教法人が運営している 私立の美術館でして、ものすごく お金がかかってるのを感じます。 正直これ全部お布施か、と思うと 何となく複雑な気分にはなる・・・ 美術館自体には、宗教団体名は どこにも見られず、サービスも 大変良いものでした。この置き傘も その一環。駐車場や美術館前に たくさん置いてあり、雨が降ったら 自由に使えるようになってます。 体を拭くためのタオルまでありました。 ![]() 駐車場を抜けてまず最初に 訪れる建物は「レセプション棟」 ここでチケットを買います。 レストランやミュージアムショップ、 コインロッカーがあります。 そしてこの前から電気自動車が 5分おきに走っていて、それに乗って 美術館へ向かう事が出来ます。 受付け嬢の説明だと、歩いと5~7分 くらいとのことだったので、歩くことに。 美術館へ向かう道から、 レセプション棟を望むとこんな感じ。 電気自動車も通るとは言え、 なんちゅう広い道なんだ。 ![]() 枝垂桜が植えてあるので、春になれば さぞや素晴らしい景色になるのではと。 今の季節は紅葉した木々が楽しめます。 ゆるいカーブを描く道を歩いていくと 目の前に突然トンネルが。 美術館とレセプション棟の間に山があり、 そこをくり貫いてトンネルにしてあります。 ![]() すごく現代的というか・・・ 信楽の山奥になんでこんな。 この美術館は、パリのルーブル美術館 中央広場にあるピラミッドを設計した イオ・ミン・ペイ氏の手によるもの。 「現代の桃源郷」がコンセプトだそうで、 ![]() それを表してるんでしょうかねぇ。 トンネルを抜けると現れるのは、 雪国だけじゃないみたいです。 正面に現れた美術館。 見えているのは受付けやロッカーなど エントランスホールの部分のみで、 展示室などは山に埋め込むような 形で建てられているのが特徴らしい。 何かとお金かかってます。 展示物も展示方法もよかったです。 私は川端康成があんなに日本美術に 造詣が深い人だとは知りませんでした。 書画、焼き物、彫像にとどまらず 埴輪や仏具・茶道具までとコレクションは 多岐にわたっていました。 ![]() と思ってみていたら、国宝「十便図」 (今回展示されています)は全財産を はたき、金目のものは全部売って 買ったそうで、このときほど生活が 苦しかったことはないと、夫人が語って いたそうです。川端は道楽ではなく、 私が残さなければ無くなってしまう、 という使命感で、古美術の収集を ![]() 実際私が読んだことのある川端作品 というと中学時代に『伊豆の踊り子』 最近になって『掌の小説』という 短編集を詠んだだけ。 展示室での直筆原稿などを見て 使われている日本語の美しさに、 改めて感じ入り、今度きちんと 読んでみようと思ってます。 ![]() 安田靫彦画伯のコレクションはさすが 日本画家、大変素晴らしいものばかり。 滅多に見られないそうなので必見です。 私は俵屋宗達の「狗子図」が好き。 安田自身の手による「月の兎」もいい。 特に兎の背中がいいです。 こちらまで悲しくなってきます。 私は全く古美術などを見る目は、全く もたないのですが、ただこれらを見て 「ああ、わかるなー」と思うのです。 絵に書かれてある、草花の咲く 土の匂い、空気感を感じ 埴輪の暗い闇のような目が見つめる プリミティブな情念が、理屈ぬきに 共感できるような気がするのは、 やはり日本人だからでしょうか。 ならば、私は日本に今生きることをうれしく思うのです。 たとえこれからこの国がどんな風になっていこうとも、愛していけると。 ということは、国を想うということは思想や社会ではなく、 風土や文化を愛すると言うことなのでしょうか。 だとすれば、今の日本に愛するに足る「文化」がどれほど育っているのかという疑問も。 まあ、それは花を仕事にしている自分自身にも当てはまるのですが。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ フラワーデザイン 生徒募集中 ・・・ 体験レッスン随時受け付けています。¥3000(材料代のみ)要予約 「花の頒布会」 随時受付中 ・・・ 1回¥2100で自宅用のお花を定期的にご用意します。 「オータム・リース販売中」・・・ 秋色みなづき、ファーガスリーフのリースをオンラインショップで販売中
by impression-f
| 2008-11-21 18:13
| その他
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||